苦しい現実に心霊とファンタジーを混ぜた作品
…2006年の麻薬戦争以来メキシコでは16万人が死亡 5万3000人が行方不明に
一部の地域はゴーストタウンと化していた
残された子供達の数は明らかになっていない…
路地の酔っ払いから銃と携帯を盗む少年
少年は後ろから酔っ払いを撃とうとするが躊躇してしまい諦めて姿を消す
そして小学校では授業中に外で銃撃戦が始まり皆んなは床に伏せて収まるのを待つ
教師がエストレヤという生徒にチョークを3本渡し『３つの願いよ』と言う
学校が当分閉鎖になるので家に帰ってきたエストレヤ
しかし家に母の姿がない
何日経っても母は帰ってこなかった
そうしているとエストレヤには母の呼ぶ声がする
そして後ろからバケモノのような手がエストレヤの肩に手を置く
次の日ホームレスの少年が家の中に入ってくる
少年はエストレヤの母は男達に連れ去られたと話す
エストレヤは信じないがお腹が空いて堪らないので少年のアジトについていく
夜になり食べ物を漁っていると隙間から恐ろしい手が出てきてエストレヤを捕まえる
悲鳴を上げるエストレヤ
次の日男達は少年が盗んだ携帯を探していた
あの男達に捕まると体を切り刻まれ売られてしまうらしい
少年達はエストレヤにカコというこの辺を牛耳っている男を殺せば仲間に入れてやると話す
エストレヤが銃を持ち家に乗り込むとカコはすでに何者かに殺されていた
しかしエストレヤはカコが死ぬことを願った為３つの願い事の一つが叶ったのだと信じる
その後子供達のヒーローになったエストレヤ
しかし少年が酔っ払いから盗んだ携帯が仇になり子供達は狙われることに…
現実的に突きつけられる大人達の闘争に巻き込まれていく子供達の苦しみ…だけじゃない
何故か序盤から差し込まれてくる心霊現象
たまに出てくるファンタジー…
携帯から虫？妖精？が飛んで出たり…
どう観ていいか分からなくなる感覚が凄かった
この国では普通なのかなぁ？
とにかく子供達にずっとエールを送っていた作品でした
