ふじこ

ザ・マミーのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・マミー(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

メキシコの映画。
だけども、メキシコの情勢が分からない為に主人公等の境遇がいまいち理解出来ない映画だったなぁ。

主人公の少女エストレアは母と2人で暮らしていたものの、ある日突然母が家に帰らなくなる。
ギャングによって連れ去られ行方不明となってしまうも、少女は母を探し求めて家を出る。
同じように家のないストリートチルドレンが暮らす屋上へ辿り着くも、エストレアにはこの世の者ではないなにかが視えていて、しかしそれを隠して彼らと親しくなっていく。


みたいなお話。
正直、母親に何があったのかも、母親がエストレアに求めていたものがいまいちよく分からなかったのだけれども、なんかもう明らかに死んでるしエストレアに復讐を求めているのかな…?とか思いつつ視聴。
数人のストリートチルドレンのリーダーである少年はイケメンで、彼もまた母を失いこの生活をしているのが分かるのだけれど、徐々にエストレアと打ち解けていく感じがエモい。
この映画、エモい。そんな雰囲気が強い。

正直ホラーとしては全く怖くないし、ギャングがどうしてエストレアや他の子の親を攫ったのかも分からないのだけれど、この映画は親を失いながらも強く生きるストリートチルドレン達の子供なりの力強さがあって、そこがなんだか好きだった。
3つの願いは本当にあるのか、ないのか。あれは本当に母親なのだろうか、何を求めているのか。
そこら辺に疑問を抱きつつ、しかし親を失った少年少女たちがどうなっちゃうんだろう…ってところが一番引っ張ってくれて、そこが一番良かったところ。

しかしラストは、一緒に生きた子供たちもバラバラになり、イケメンリーダーの少年もギャングに撃ち殺され、親や彼らの魂が集まって自分を無碍にしたギャングに扉の向こうで復讐が行われたようなんだけど…。
エストレアはこれからどうやって生きるんだろう…。少女一人で生きられる国じゃないと思うし、また別のギャングに臓器や売春目的で攫われたりしないだろうか。霊?達は目的を果たしたっぽいし…。
しかし、なんて国なんだメキシコ。それが一番恐ろしいまであるわ。
ふじこ

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