１９世紀末、飼い犬バックは誘拐されカナダのユーコンでそり犬として働くようになる。やがてバックは、息子を亡くし妻と別れて孤独な男ジョン・ソーントン（ハリソン・フォード）に出会い心を通わせ、ジョンとともに未開の地へ冒険に出る。
大自然の映像が美しい！
だが、犬の動きも景色も巧妙すぎて、作り物のような違和感が… ちょっとやり過ぎ？
ただ、川下りの映像なんかはさすがに「帰らざる河」や「アフリカの女王」とは格段に違って、時代の変化を感じさせる。
こんな美しい映像が作れる時代に、この雄大な自然と動物を題材にした映画を作ると、いろいろ可能性が広がることがわかっただけでも意味はあったと思う。
良く知られているとおり有名小説の映画化だが、特に孤独で行き場のないジョンが、自然の中にやっと「安らげる場所」を見つけて静かに眠る場面が強調されて、バックとジョンが共に居場所を見つける話として良くできていた。
冒険心をくすぐられる壮大で温かい物語だ。
人間の出演者は少ないが、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」のカレン・ギランが普通の人間を演じていたのが新鮮だった。笑
