ろく

クーリエ:最高機密の運び屋のろくのレビュー・感想・評価

4.2
冷戦時代の実話を元にしたスパイものですが、タイトルもポスターもあらすじも派手さがなく、一見地味な雰囲気の作品。
でもとても上品で丁寧に作られていました。
今年見た新作(あまり新作見てませんが…)の中ではトップクラスの良作です。
特に2人で白鳥の湖を見ているシーン、表情だけで痛いほど心境が伝わってくる素晴らしいシーンでした。
今回のカンバーバッチには美味しいものを沢山食べてフカフカのベッドで寝て欲しい。

堅い作品のわりに説明や話の展開がわかりやすく、東西冷戦の知識がほぼ無い私でも楽しめる優しいスパイ映画でした。
平日のレイトショーとはいえ私以外に誰もおらず、完全に貸切状態でした。嬉しいやら悲しいやら。
静かでアツい大人向けの映画だと思います。
ろく

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