キューバ危機の裏で戦争回避に暗躍したソ連GRU大佐と英国ビジネスマンの友情を描く。
分かり易いストーリーで面白かったうえに友情が心に沁みた。
ソ連の機密情報をアメリカへ流す大佐、それをCIA内の敵スパイがソ連へ報告するという諜報合戦、スパイサスペンスだがガンアクション、カーチェイスなど全くなく、会話中心に静かに進行するあたり実話ベースのリアリティを感じた。
平和を望みモンタナで静かに暮らしたいという大佐の想いに衝き動かされるウィンの正義に同調するがソ連はそんな甘い国ではなく恐怖。
ベネディクト・カンバーバッチの演技力はもちろんだが驚きの“痩せっぷり”に役者魂の凄まじさを見せつけられ脱帽。
良き妻を演じたジェシー・バックレイも良かった。
CIAエミリー役レイチェル・ブロズナハンは美し過ぎて一際光っていた。
息子アンドリュー役キア・ヒルズくんはカンバーバッチにもジェシーにも似ていて本物の子供のよう、よく見つけて来たな(笑)
オレグ・ペンコフスキー曰く
”我々のような人間から世界は変わるのかも”
悲しいかな現実はほど遠い、しかしロシア国民の大半がオレグの勇気を持てば情勢は変わるはず・・・期待したい。
監督 ドミニク・クック
キャスト
ベネディクト・カンバーバッチ
メラーブ・ニニッゼ
レイチェル・ブロズナハン
ジェシー・バックリー
アンガス・ライト
ジェリコ・イヴァネク
キリル・ピロゴフ
アントン・レッサー
マリア・ミロノワ
ウラジミール・チュプリコフ