d3

クーリエ:最高機密の運び屋のd3のレビュー・感想・評価

4.0
東西冷戦時代、キューバ危機の裏側で奔走した人たちの物語。
核兵器使用の可能性を危惧したソヴィエトの重要人物が、機密情報を西側へ送ることで、対立を避けようとする。
橋渡し役として選ばれたのがイギリスのビジネスマンのクーリエだった。

ある日突然、世界を危機から救うために手を貸してほしいなどと頼まれたら、承諾できるだろうか。はじめは国家に協力することでのメリットから算盤勘定が働いて協力したのかもしれない。
しかし、いちど関係性を結んでしまうと断ち切りにくいのが人とのつながりである。
戻れないかもしれなくても進んでしまった道の先には、何が待ち受けているのだろうか。

派手なアクションこそないが、どの画からもこだわりが感じられ、役者陣の演技は見応え充分だった。特に終盤のカンバーバッチは、彼を知るものならば観ておくべきだろう。
緊張感のある映画は特別な時間を与えてくれる。
d3

d3