ざくざく

クーリエ:最高機密の運び屋のざくざくのレビュー・感想・評価

3.8
静かな絵に反して、最初から最後まで緊張感がすごい…!夢中で見てたら終わってしまったという感覚。キューバ危機でスパイとして暗躍したあるセールスマンの事実を元にした話。スパイ映画というと派手なアクションや華麗な雰囲気を想像するが、この映画は地味な印象。しかし、それがより現実的で事実に即しているからこその緊張感がすごい。
あと、ベネディクトカンバーバッチの痩せ方がエグい…みてて辛いほど収容されてからは痩せ衰える。ソ連での緊張した瞳、奥さんに苦しい嘘をつく瞳、収容所で奥さんと再会したときの嬉しさと切なさの瞳、、瞳の震えや色でここまで感情が表せるんだ、、と感嘆でした!

今もなお国際情勢が揺れ動く時代だからこそ、心に残る作品でした。