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T-34 ナチスが恐れた最強戦車のTenjinのレビュー・感想・評価

2.5
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」に比べると、のんびりしてますね。同系の戦車を使ってこうも違うのかと思いますが、そもそも、副題から期待されるような戦車対戦車の戦いがない時点であちらのような熱い展開は望みにくいのかも。
主たる敵がナチスというより自国の山賊やら正規軍というのも微妙に肩透かしであります。なぜそんなことになるのかと言えば、秘密裏に最新鋭の戦車を運ぶという任務故においそれと詳細を明かせないからですが、それにしても色々と穴の多い作戦という気はしますね。重要書類を途中の戦闘のどさくさで無くすという大変なうっかりもあり何ともはや。
後半に何故か唐突に入る女性隊員の水浴びシーンとそれに続く将校との淡いラブロマンスとか、エンタメとしての体裁を気にしていそうな作りも何やらドキドキというより妙な笑いがこみ上げてくる有様で、どうにも必然性が感じられないシーンになっています。
戦車戦がないおかげでT-34がひたすら野原や荒れ地を駆けるのを眺めていられるのはいい点なのかもしれませんが、それはドキュメンタリーの役目という気もするので、やはり映画としては物足りない出来と言わざるを得ません。
そういえば、作戦のリーダーであるコーシュキンを演じた俳優さんがジョン・トラボルタとダスティン・ホフマンを足して二で割ったような顔なのが気になりましたが、本筋とは全く関係ないですね。w
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