まや

ラヴィ・ド・ボエームのまやのネタバレレビュー・内容・結末

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

監督特集で鑑賞。
いい歳したおじさんたちの物語。

それぞれ画家、作家、作曲家の3人は働かず自分のアーティストとしての力で生きていこうとしていく。口が上手くて、やりたくないことをやらないでその日暮らしをしている。

やりたくないことばかりしている自分はこのおじさんたちに憧れた。自分のやりたいことしかしない人生。それが上手くいかなくても自分でどうにかしていく力があるのがすごいなという気持ちになった。

また、この3人の出会い方も、ひょんなことからであるが、そこからずっと付き合える友達になったり、何年も付き合うことになる女性に会ったり、と簡単に人との強い結びつきが生まれていて良かった。こうやって簡単に人との繋がりができるような人になりたいなと思った。

物語の最後も、このおじさんたちはミミのためにお金を必死に作り出す。今まででは考えられない自分達の大事なものをお金に変えるのもウルッときた。死のシーンも大袈裟すぎずだけど寄り添う感じが良かった。(だが儚く人は簡単に死ぬのだなと思った)

とても静かに進んでいくが物語としても人間関係がよく描かれていた。どのキャラクターも愛おしいが画家のキャラクターが好きだったし、ワンちゃんもとても良い仕事している。
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