LuckyM

王国(あるいはその家について)のLuckyMのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

初めてのポレポレ東中野。

予備知識なしで見たが、こんな映画は見たことがない。映画の形式はぶち壊しで朗読が繰り返される。最初は何が起きているのかわからなかった。

何回も同じシーンが繰り返され、カットがかかりカチンコが出てきて、やっとリハーサル?と気づく。

ナオト役がセリフを読む姿が他の人と比べて違って(ただのセリフの読み合わせじゃなくて手振りとかがあって)、役者それぞれが役者を演技している!、ほんとにリハーサルしてるんだ!と確信していった。

そして同じシーンでも役者の表情が豊かだったり、そうでなかったり。間が違ったり、新たなセリフが追加されたり。そんなこんなで少しづつ話が進むのかと思ったら、また同じシーン戻ったり。

時系列は混沌した中で話は進んでいくため、映画の進行具合がわからず、眠くなる瞬間はあったけれど、150分はあっという間だった。

やがて、話が進みリハーサル室の外に出て会話が進んでいく。最後には、時系列通りにリハーサルが進んでいき、手紙を読むシーンに。

リハーサルから雰囲気は出ていたけれど、狂気を感じた。エンディングの曲や最後の部屋を映し出すシーンも。

なんとも不思議な感覚で、怖くなってすぐに劇場を出てしまった。でもいい体験をできた。
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