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王国(あるいはその家について)のsaのレビュー・感想・評価

4.2
デッサンで実体をとらえるために線を何重にも重ねて描いていくような感覚、、。何度も繰り返される同じシーンのセリフだけれど、目線も言葉の音程も表情もひとつとして同じものはなく、何度も何度も見ているうちに自分の中で何かが構築されていく感覚になり面白かった。(途中、あまりの繰り返しに閉所恐怖症みたいな閉塞感マックスになったけど、笑)
本番を見ているのか、練習を見ているのか、それが混ざり合って何を見ているのかわからなくなって、ふわっと混乱する瞬間が不思議な体験だった。
間にはさまれる風景シーン(本番)が良いリズムになっていて、本みたいな構成だなと思って好きでした。部屋のイメージが全く違ってそれも答え合わせみたいで面白かった。
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