エイプリル

ブラック・ミラー: バンダースナッチのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ珍しいというか斬新な映画でその辺りは「新鮮だな〜」と思って楽しめました。
インタラクティブの内容は、ストーリー分岐タイプじゃなくて正解の選択肢を探していくっていう結構レトロなタイプのやつでした。
このインタラクティブ性に面白みを感じられるかどうかは人によるな…って思いました。個人的にはメタ的な展開が好きなこともあって、途中までかなり面白かったんですが、そのインタラクティブ性に全力を振り過ぎてストーリーがおざなりだったり、とはいえゲーム的な面白みも言うほどなかったりでなんか半端な出来だなって感じです。
それから、何度か選択肢の際にエラーが発生することがあって、これかなりきつかったです。ゲームでこんなの出したら致命的なまでにボコボコにされてると思います。

視聴者がステファンとなって選択肢を選んでいたのではなく、ステファンを操っていたという展開は王道ながらも結構面白かったです。Netflixの選択肢が出てきた時、悪ふざけが過ぎてて笑った。
後はルートによって突然始まるチャンバラ、相当よかった。

どのルートもあんまりスッキリ終わらないというか、いわゆるこういった分岐ありゲームにおけるトゥルーエンド的なものが無いのも気になりました。めちゃくちゃ色々試して探ったのに、結局どれも尻切れトンボ感の残るエンドで残念です。
でもお母さんと電車に乗るエンドがトゥルーって言われてるのもよく分かるな…。
でもやっぱりルートを横断する「メインストーリー」と言えるようなイベントが全然無いのはちょっとシナリオ的にどうなの?と思いました。

あくまでも実験作という感じの映画で、まだまだ映画とゲームが融合!っていうほどのものには感じませんでした。でも確かに没入感はしっかり感じられたので新鮮な体験ができたのは嬉しかったです。
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