ゲットアウトの読後感を期待して観ると、裏切られる。
スリラー/サスペンス要素とコメディ要素がアンバランスで、コメディに振れすぎているように感じた。
そのせいで劇中で起こる出来事をどう理解/解釈していいか、最後の最後まで整理がつかなくて、迷子な気持ちのまま、ラストを迎えた。
11章11節やHands Across Americaを知らないと理解できない文脈、アメリカで暮らしていないと理解し難い要素があるのかもしれない。
傑作を観ると、その監督/制作チームの次作はそれを上回ることをつい期待してしまう。
その過度な期待から来る、肩透かし感だったのかもしれない。