shihonnneko

家族ゲームのshihonnnekoのネタバレレビュー・内容・結末

家族ゲーム(1983年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

知らぬ間に家庭教師と弟との間に信頼関係が生まれていた。父親が家庭教師や母親を車に連れていき話をするシーンでなにかありそうなのになにもないのが奇妙。全体的に奇妙だ。「夕暮れ」の羅列から少しずつおかしくなっていった。家庭教師の日常パートもよくわからない。土屋と弟が夕日に照らされながら青春っぽい話をしてたのも急に差し込まれた感じがしないでもないけれど、ほんの少し違和感を感じる。やけにカチャカチャ皿を鳴らしたり、飲み物を飲む音が汚かったりするのも違和感の要素の1つだった。なにかすごいことが起きているわけではないのにそういう違和感の積み重ねで自然と作品にのめりこんでいった。最後の食事ではち切れたように違和感が爆発して面白かった。ふと、遠野遥の小説を思い出した。
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