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サンタクロースの眼は青いの一人旅のレビュー・感想・評価

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)
3.0
ジャン・ユスターシュ監督作。

ポスト・ヌーヴェルヴァーグの旗手:ジャン・ユスターシュが『わるい仲間』(1963)の次に撮った中篇で、『ママと娼婦』(1973)、『ぼくの小さな恋人たち』(1974)と共に構成されるユスターシュの自伝的三部作の第一作目です。

ユスターシュが少年時代を過ごしたフランス南西部の街ナルボンヌを舞台にした作品で、定職のない青年が憧れのダッフルコートを買うためサンタクロースの扮装をして写真を撮るアルバイトに精を出すというお話です。都会に生きる若者たちの、人生の目標を見出せない刹那的な生き様を映し出した青春劇となっています。

後年には『ママと娼婦』で主演に再起用されるジャン=ピエール・レオがバイトと女口説きに明け暮れる良い格好しいな貧乏青年を好演していて、サンタクロースの扮装をナンパに利用する一丁前の小賢しさがユーモラスな一篇です。
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