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美しすぎる議員のariiiのレビュー・感想・評価

美しすぎる議員(2019年製作の映画)
2.0
舞台挨拶付試写会にて。
元タレントの美しすぎる議員。
川村ゆきえさんほんとに美しかった。

何でも「〜すぎる」と付ければいいというわけではないとは思うけれど、美しさは武器になり付加価値になるのだな、と。
武器は活かし、付加価値は付けてナンボ。

取手市の議員さんもエキストラとして出演していたと伺い、議員さんが協力することに驚いた。
というのも、それほど遠い存在のように感じているのは事実である。
"地域密着"と言うけれども、本当にそうなのか?
地域の人たちに一番近い立場で、住民のため、地域活性のため、ひいては世の中のため、とはどういうことを指すのか。
一人一人に肩入れすれば良いということではないし、良い言葉を並べることでもない。
難しいなと思った。

わたしの地元にも毎朝駅で挨拶活動を行なっている市議会議員さんがいる。
数日ではなくて、本当にいつも毎日。
たまにほかの議員さんも旗を振りかざして立っているが、そのかたは旗さえも掲げていないため名前もわからない。
最初は何のために、誰のために、誰から返してもらえるかもわからない挨拶をしてるのだろうと思って通り過ぎていた。
でも不思議と、毎日毎日「おはようございます、いってらっしゃい。」と言われると、こちらも「おはようございます、いってきます。」という気持ちになるのだ。
最近はわたしが出勤するときにいなかったことがない。何ヶ月も毎朝いらっしゃるので、いなかったらどうしたのかなって思うだろう。
1日1日重ねるごとに、安心へ変わっていっていたのだと気付く。

地域密着ってそういうことなのかな、と思う。
自分の名誉のため、地位のため、お金のため、そういうもののために動く人が多い中で、自分のためではなく住民の朝を見守る。
そういうかたに近くにいてほしいなと思うし、地域を良くしてほしいなと思う。

結局のところが自分のためだったとしても、自分のために行動するのではなく、誰かのために行動をすることが大切なのだと思う。回り回って自分のためになると思うから。

映画の内容てきには、映像の信憑性のなさとか、マスコミの思惑とか、結局少しでも話題になるものを、お金になるものを、という考えが、やっぱりそうなんだろうなと思わざるを得なかったけれど。
まあ、テレビはエンターテイメントって割り切るしかないのかなと。本当かどうかわからない情報に翻弄されて、一喜一憂するのは、マスコミの思うツボなのだ。

正直、映画を観ていて面白いと思えなかったし退屈して寝てしまったけれど、作品の破片から得たものから考察が深まったので良しとする。

普段あまり考えないような議員さんが取り上げられていたのは良かったと思う。
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