ハル

野獣のハルのレビュー・感想・評価

野獣(2018年製作の映画)
3.8
ヤンチャ盛りの坊主二人が遊んでるだけの何の変哲もないストーリー。
かと思いきや、ラストが壮絶だった…
子供の頃ってあんなふうにふざけ過ぎてしまい、感情の制御が出来なくなることがあるよね。
何事も限度が大切。
二人の自己責任、というよりは周りに諭す大人がいない悲しさよ。
滲みるな。
会話の中には父親がいないエピソードも含まれていて、色々考えさせられた。

実質10分強の短い時間でここまでインパクトを残す映画は珍しく、少年達の自然体な姿とフラットで生々しい質感に驚かされる。
これは、芝居なのか…?って感じさせるほどの臨場感。
ショートムービーなのに、しっかりとした強烈な余韻を残す作品。
キツネの後ろ姿に思いを滲ませるエンドロールも秀逸だった。

Special Thanks to〜たむちぃちゃん〜
ハル

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