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たちあがる女のmocoのレビュー・感想・評価

たちあがる女(2018年製作の映画)
4.0
とにかく世を正したいハットラ。
国際関係絡みの国の政策に一人立ち上がる。
慎重に、計画的に進めるも、養子縁組が決まった途端、焦りのせいか、歯車が狂ってしまう。

他でもありそうなストーリーだし、国家を相手にってなると、重いテーマになりがち。

しかしながら、この映画は少し違う気持ちで見れてしまった。

草原を力強く走る姿はかっこいいんだけど、内容に反して、苔むした自然が美しく力強い。日本にはない光景。正直、初めて見たから驚いた。アイスランドってこんななのー?ってなる。私も苔に顔をうずめてみたい!あんな世界を見せられたら、けっこうな反逆をしているのにハットラを応援したくなる!

彼女を応援するバンドやクワイヤーの存在がとてもイイ。不思議にも、上手いことテーマの重さを散らしている。こーゆーユニークな発想は大好き。名もなき旅行者も笑える。『間』の悪さと愛嬌は万国共通なのね(笑)

身代わりの姉に同情しそうになったけど、よくよく考えれば、場所は違えど『隔離』という状況は同じだから、それもまたいいのかも!とさえ思えちゃう、そんな風に作品が出来上がってるから、よく出来てたと思う。

けっこうオススメ✨✨✨

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