――何してるの?
――幼虫を集めてる。食べる?
――いいえ。いらない。
🍴🐛🍴
――よしなさいよ、気持ち悪い。
――誰が決めた?
――みんなが。
「誰が決めた?」「みんなが」
ボーダーラインの設定なんてそもそも論理的に説明できない危ういもの。その境界線の狭間にいることの居心地の悪さ。
H.R.ギーガーのデザインしたエイリアンの造形に関して、映画大学かどっかの教授がこんなことを言っていました。
ゼノモーフは男女両方の性的特徴を兼ね備えている。だから怖い。人は怪物や他人を理解しようとする時自分の知ってる摂理に何とか当てはめようとする。子が生まれるとまず性別を聞く。性別は人間を理解する方法のひとつよ。だから性が混然としているエイリアンは人知を超えていると感じる。
どっちつかずでいるものに対し最も「不快」を感じるとのこと。両性具有もそうだけど、自分と同族でもなければ完全な他者でもない、この絶妙な「不快」感をついてこられてずっとぞわぞわ。
もしかしたらこれがいろんなヘイトの原因のひとつなのかも、と。
しかしスパゲティが不味そうな映画はだいたい問題作ですね。
犬飼いの旦那がちょい気の毒。パパも気の毒。