ゆきたん

ボーダー 二つの世界のゆきたんのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
3.5
北欧の映画はインテリアがかわいい、自然が美しいのと役者さんも美しいのが良さなのだけど、この映画は石破茂みたいなおばちゃんが主人公。えっこれが主人公なん、石破茂やん、まあこんな顔のおばはんおるっちゃあおるよな…と戸惑いつつ視聴。どこからこんな役者見つけてきたんやと思ったら特殊メイクだった。にしても完全おばちゃん体型のヌードも披露、体当たりの演技だ。石破茂子が惹かれていく似た感じの男ヴォーレも同じく特殊メイクなのだがこちらは若干トムハ似である。見た目が非常に醜く獣っぽい2人なのだけど美しい森や泉の中に居ると不思議と美しく見える。しかし同じ人間としてはやっぱ受け入れがたいレベルで気持ち悪いんだよなあー。昨今流行りのLGBTの人々が受け入れられないって人もこういう気持ちなんだろうなと思った。と同時に偉そうなことゆって自分自身もちょっと普通と違うとか見た目の美醜で差別しとるやんかと反省。でも人間やっぱ見た目ですやんか。この石破茂子とごくごくナチュラルに近所つきあいしている超美形夫婦が復讐の犠牲になってしまうのがまた切ない。人間として一括りに考えてるヴォーレ自身もまた差別主義者であるというなんとも普遍的なテーマの話。
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