ヨン・アイビデ・リンドクビストが自身の原作をもとに共同脚本を手がけ、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリを受賞した北欧ミステリー!
醜い容姿のせいで孤独と疎外感を抱える税関職員ティーナには、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分けるという特殊能力があった。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ボーレと出会う。ボーレに対し本能的な何かを感じたティーナは彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にボーレに惹かれていくティーナだったが、ボーレにはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった…。
サスペンス以上、ホラー未満のミステリー作品! 前半は、ティーナの特殊能力が税関で役立っている様子が、スローテンポで描かれる。しかし、後半に入ると状況が一変。ティーナの特殊能力など、物語の核心に触れる秘密が次々と明らかになる。そして、ティーナの将来に含みを持たせたラストへ…。
アカデミー賞にノミネートされた特殊メイクに注目が集まりがちだが、ある意味パンチの効いた異色ミステリーである。
