衝撃のメイクラヴ。
異形、異形、異形。
知らない、見たことのないもの。
でも知っている気持ち。
世界観が最高にどタイプでした。
イレイザーヘッドはなんか気持ち悪いだけで、そこまでハマらなかったけど、この作品は登場人物の気持ちの部分がしっかりこっちに伝わるように工夫されていたので没入した。
最初は画的な奇抜さを狙っただけの芸術映画か?なんて思っていたけど、見進めると、脚本がしっかりしていて、画に説得力があった。正直、話の展開にはそこまで期待していなかったから、いい意味で裏切られた。
目を伏せたくなるような、しんどい映像もちょいちょい出てくる中で、気持ちの糸は切れないままに揺らぎ続けた。
この映画の幼虫を腹に入れられたように、見終わった後、体の中を異物が蠢き続ける感覚が残った。
「ボーダー」、早く俺の体から出ていってくれ。