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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのTのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

いいんだよ。凄く。戦闘シーンや宇宙での補給のシビアさ、市街戦のリアルさも。

その時代ごとのディテールが綺麗におとしこんである。

ガンダムシリーズはそんなに多くを観ていないが。

だがしかしだね。あのジュピトリスの木星帰りの男?だっけ。シロッコあたりが出てきてからスノビズムやら選民主義らしきものが、まるでバブル期の東京カレンダーや今でもご活躍のタケマシュランあたりの胡散臭い貪欲さを匂わせてどうも好きになれぬ。西麻布やら六本木、ひいては銀座まで政治なり軍事がひと連なりの地続きな感じを醸し出してるでしょうが?
市ヶ谷や朝霞、ひいては霞ヶ関とその幾つか先の駅とはやっぱり一線引いておいてくれないとやりきれない士気の低下を齎しかねないぜ。
なんとなく防衛省の制服さんが執務室でクリュッグやラフロイグではなくドンペリ開けちゃってる卑猥さがあって、その価値観ってもはや二回りも三回りも時代おくれなんだよな。
軍人さんの泡といえばギネスじゃい!

冒頭から、乗り合いの超高級PJって時点でテロリストとしても軍人としても失格だしアメリカ軍やNSAでもあり得ないスノブさ。強いて言えば産油国や資源大国の王族でもあんな間抜けやってたらアっという間に暗殺されますよね?それで身のこなしから気取られただのどうだの、、、

そもそも私はクェスとかいう女やニナパープリントンだっけか?大嫌いなんだよね。違和感たっぷり。
今度のアンダルシアは更に輪かけて汚らしい。金髪碧眼。爵位持ち老人の愛人。海が見える高層階のプールつきスイート。

そして、そんなドロドロの腐敗がイヤな癖にちゃっかり陽動でビル攻撃しちゃうのはハサウェイが幼い証拠だよ。
その青臭さと脇の甘さは最終的に自滅するフラグだよな。

翼賛政治の助長をさりげなく織り込んでいるが、クッせえ臭え。ウェッとくる。
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