冬晴れの乾いた寒風と人肌の体温のような優しい温かな温度を同時に感じられるような映画。
題材が題材なだけにもっとお色気系な話かと勝手に思っていたが、まさかこういうセンチメンタルな話だったとは思ってもいなくてびっくりした。
儚くて切なくてとてもいい映画だった。
生と死、温と冷、真と嘘。
これらのことをよくよく考えさせられる映画でもあった。
ラストシーンの海辺での最後の台詞が最高に良かったなぁ。
居酒屋で酒に酔いながらワイワイガヤガヤ同じ台詞を言うのと、海辺で1人呟くのとではこうも重みが違うんだな〜。
映画の最後がこの台詞で終わるんだっていう衝撃さと、そのたった一言に色々なものが含まれているのが汲み取れる感じが感慨深くてふふっと微笑ましくなった。
あんな風に想われたい。
