ミュージカル映画は特にアバンが大事な気がするのだけど、この作品もそこは完璧だった。ニューヨークの移民の街、ワシントン・ハイツのお話。中でも印象的だったのが、移民の中から頭がイイ子がスタンフォード大学とかのイイ大学に行ったら差別を受けることがあるということ。実力主義のアメリカのお話でっせ?どこの出自だとかそういうくだらないことで、まだそんな差別があるのかと思うと落胆する。
映画は全体通して、ミュージカル作品なので当たり前だが歌唱・ダンスシーンが多い。ララランドなんかより全然多い。よって、最初の方にひかれてる伏線は途中で忘れてしまう。
みんながお世話になっているお婆さん・アブエラの今際の夢のダンスシーンが美しく、全体を通して一番良かった。
ニーナとベニーが語りあうハイツの壁とバルコニーを使った水平感覚が皆無になるシーンは、高所恐怖症じゃなくても結構怖いし酔うので注意が必要。
観た後に爽快な気分になるので、一日に数本観る場合は一番最後にこの作品を持ってくるのが良いと思う。