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ある船頭の話のMissYのレビュー・感想・評価

ある船頭の話(2019年製作の映画)
4.0
オダギリジョー初監督作品という情報だけで見ました。地味だけどイイ映画でした。時代設定は、いつとはっきり明かされないけど、明治時代あたり? 便利さと引き換えに失うもの。お役人の高飛車な態度。船頭のトイチ(柄本明さん素晴らしい!)が何言われても客商売らしくエヘヘと笑って受け流しているようでいて、でも当然いろいろ心に溜まっているものはあること。色んなことが声高ではなく表現されていて、あと映像(カメラがクリストファー・ドイル!)と音楽も素晴らしかった!! 今の時代にも通じるものがある内容だな〜と思いました。
まぁ、こんな話だからハッピーエンドにはならないだろうなぁと予感はあったけど、辛いラストだった。でも絵としては、これはスクリーンで見てこその素晴らしいラストの映像でした!!

余談。この映画見た方はお分かりかと思いますが、とにかく全編静かな映画。まぁ人によっては退屈するかもしれない地味な映画でもあります。それにしても!!私の両隣りの方が、バッグごそごそ、ビニール袋かさかさ、で、もう落ち着きがないったらありゃしない!! 両隣り挟まれているから席移動も出来ず、悲しかったです。
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