地球外生命体

ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たちの地球外生命体のレビュー・感想・評価

3.2
株取引で年間500億円以上の儲けを確実に手にするため、あるプロジェクトを実現させた男たちを描いた実話をもとにしたドラマ。

ニューヨークで株の高頻度取引を進めるトレス・サッチャー社で働くヴィンセントと、従兄弟のアントン。株の取引はミリ秒単位の差で莫大な損得が発生するため、彼らの会社もその遅延を減らすべく、システム構築に必死に取り組んでいた。ヴィンセントは、カンザス州にあるデータセンターとニュージャージー州にあるニューヨーク証券取引所のサーバーまでの直線距離1600キロに光ケーブルを敷くプロジェクトを思いつく。これによりアクセス時間が1ミリ秒の短縮となり年間500億円以上の収益が見込めると確信したヴィンセントは、アントンとともにプロジェクト実現のために走り出すが……。

ヴィンセント役を「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ、アントン役を「ターザン:REBORN」のアレクサンダー・スカルスガルドがそれぞれ演じる。

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『フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち』
マイケル・ルイス 著

証券市場の民主化によってニューヨーク証券取引所とNasdaq以外の証券取引所が乱立するようになった2009年ぐらいから、ディーラーたちは不思議な現象に悩まされる。
コンピュータスクリーンが映し出す各証券市場の売値と買値で取引しようとすると、ふっと売り物や買い物が消えてしまうのだ。その値が消えて、買う場合だったらば、必ずそれより高い値で、売る場合だったらばそれより低い値で取引が成立してしまうのだ。
二軍投資銀行に勤めるブラッド・カツヤマは、なぜか株を買おうとすると値段が逃げ水のようにあがってしまう事に気づく。
彼はドンキホーテのように、単身調査に乗り出す。
するとそこには、私たちの注文を10億分の1秒の差で先回りしていく超高速取引業者「フラッシュ・ボーイズ」の姿があったのだ。
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光ファイバー通信回線をひたすら一直線に敷設するイカれたベンチャー「スプレッド・ネットワークス」のエピソードをドラマ仕立てにしたのがこの映画であり、実話ではないとのこと。
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