黒人差別をテーマにした映画は数多くあるが、ほとんどは流血、暴力の描写が強い。それを訴えるものでもあると思うから当然なのかもしれないが、ヘルプは黒人メイドたち、雇う白人たちの歪みや、意外な良心がおもに描かれているから、重苦しくなりすぎずに観られる。広大な農場で鞭を打たれ過酷に働いてるのではなく、邸宅や自然が映ることが多いので、総合して映画の絵が綺麗でいい。内容はそりゃ差別があるので、美しいとは大きな声では言えないのだけど、見やすいし、痛々しいだけではない最後などがなんとも胸に残る。
個人的にはジェシカ・チャスティンとエマ・ストーンのファンになった作品でもある。
