さちあゆが

ジョン・ウィック:コンセクエンスのさちあゆがのレビュー・感想・評価

4.5
ネトフリで鑑賞。
シリーズは全部観た。1を観た時、なんとスタイリッシュなんだろうと感激した気がする。ストーリーも基本的にジョン・ウィックは被害者で復讐者で、裏社会の横暴と戦うことは変わらないから感情移入しやすい。
ひとつひとつ拾っていけばどこかで観たことある設定とかなんだけど、それを今風にセンスよく作ってあるのはジョン・ウィックぐらいなのではないか。
コンチネンタルとか主席連合とか誓いとか掟とか、その世界ならではの慣習がカッコいいし、全部楽しい。
コンセクエンスは大阪が出てくるけど、あのギラギラネオンは個人的にどうしてもどっちかというと中国に見える…。日本はそこまで華美にしないと思うんだけど、映えさせるためにはそうなるのか、それとも向こうの人にとってはこれが日本なのか…。
日本人の役者がちゃんと起用されてるのはよかった。でも今回はドニー・イェンがかっこよすぎてほとんどもってかれた感しかない。アクションうますぎる。さすが。
そして私も盲目という設定は座頭市か?と思ってしまった。
侯爵のビル・スカルスガルドはイットのイメージが強いんだけどこういう、若くして権力があって傲慢な役がもうできるのがすごい。

我々映画を見てる側とするとまた?とか、長かったと感じるんだけど、調べるとジョン・ウィックの世界の時間はざっくり7〜10ヶ月程度しか経ってないそうで、一年足らずでとんでもない相手と戦って死にかけて殺されかけて倒して倒してるので、後半もうボロボロなのは当たり前なんだよね。

もう諦めた方が楽になれる場面ばかりだったのに、ひたすら戦い続けたのが素晴らしいと思う。
最後、(侯爵以外)みんなにとって良い形で終わるのが、何にも屈しなかったジョン・ウィックをそのまま表現してるなと思った。ハッピーエンドだと思う。
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