これはすごい。黒人の人種問題を取り上げた映画は多々あれど、あわせて女性問題もダブルで描いている。
それを踏まえて、主演の６人
エマ・ストーン
ヴィオラ・ディヴィス（最高）
オクタヴィア・スペンサー（笑えて最高）
ブライス・ダラス・ハワード（好き）
ジェシカ・チャスティン（これも好き）
アリソン・ジャネイ（連ドラ「ホワイトハウス」でも上手すぎ）
…の共演が揃いも揃って名演技というのがもう奇跡。
全般にカラフルな色彩でつづられており、笑いも多いんだけど、扱うテーマはヘビィ級。自分の好きなブライス・ダラス・ハワードが高慢チキで嫌な女を演じており、典型的なハリウッドパターンで最後はこらしめられる、という痛快さがありながら、「差別と戦う」ことに伴う「痛み」も残っており、主要メンバーのビターさも描かれているのがよい。
「疲れませんか？疲れませんか？」のセリフに胸が締め付けられる。キリスト教は「汝の敵を赦せ」じゃなかったのか？なのにキリスト教圏の国でこそ、差別問題がおわらない。色々考えても、この言葉しか争いの解決はないのに…
