みどり

つつんで、ひらいてのみどりのレビュー・感想・評価

つつんで、ひらいて(2019年製作の映画)
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2020/7/27

1万5千冊をデザインした装幀者・菊地信義と本を作る人々のドキュメンタリー。

ここまでいろんなことをしているけど未だ達成感がないから、すごく傲慢なのかもしれないと話す菊地さん。
だからこそ、新しいイメージが生まれてくるんだろうなあ。
いつまでも追い続けられるって、きっと楽しいことばかりじゃないけれど、ひとつのことにどこまでこだわれるか、それが素晴らしい作品(装幀)を生み出しているんだと思う。


″つくる、じゃなくてこしらえる。″
この言葉も好きだった。

装幀の仕事のことをまったく知らない人もなるほどなと楽しく見れるし、これから本を買う時、見かける時でも、ああいう過程を経てこの本が作られているんだなと、工場のあのシーンが頭に浮かんできそう。
私はここ最近全くと言っていいほど本を読めていないので、菊地さんの話を頭におきながら、何か読んでみたくなりました。
広瀬監督の切り込んでいくインタビューもよかったです。
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