コメディだけど身につまされる、ある意味痛い… そしてとてもリアルで良い話だった。
ニューヨーク在住、日々何となく働き、ルームメイトや友人と夜遊び三昧、不摂生な生活を送るブリタニー。
薬を処方してほしくてたまたま行った病院で「痩せないと生活習慣病のリスクがある」と言われ、「ジムに入会するだけのお金がない」という消極的な理由でジョギングを始めることに。
徐々に達成感を覚えランナー仲間も増えたブリタニーが、NYシティマラソンに出場して完走することを目標にどんどんランにハマっていく物語。
ブリタニー役のジリアン・ベルがリアルに痩せて引き締まっていくのがすごい。
（普通にジョギングで痩せたらしく、痩せすぎないのも含めてリアル）
最初こそ、お茶目なデブのブリタニーがマラソンを目指す荒唐無稽なコメディなんだけど。
ブリタニーの目標が「痩せること」から「自分の生活を立て直すこと」になるにつれて、彼女の自己肯定感の低さが浮き彫りに。
これがもう、めちゃくちゃ痛い、そしてわかる…。
ラン仲間が友人としてフレンドリーに接しても自ら背を向けちゃったり。
良い雰囲気になりそうな男性に対しても深入りを避けたり。
勝手に人を見下して暴言吐いて悪者になっちゃったり。
全部自分が傷つきたくなくてやってるのがわかるから、見ていて痛々しかった…
変化を求めてるのに変わるのが怖いのもね、めちゃめちゃわかる。
途中アクシデントにも見舞われながら、自分を見つめ直して出場するラストのNYシティマラソンは感動！
そしてこれが、監督のルームメイトのブリタニーの実話がベースというのがビックリ（ラストで本人映像あり）だった。
日本未公開作品だけど、Amazonプライムで配信しているので観られる方はぜひ！
