まず沈没家族という題材だけで引き込まれるわけだけど、
序盤は撮り手である土くんの拙さが気になった。
たとえばなんで募集したのか聞いたらいいのにとかね。
でも結論としては、実際に沈没家族の主役である土くんが映画として撮り切ったことが一番重要で、
最後まで主観を貫いてるのがめっちゃよかった。
実は沈没家族の話は前半だけで、
後半は土くんの生い立ちの話になっていく。
8歳で嫌々沈没ハウスを出ていくことや、
実父である「山くん」の話。
これも狙ったわけじゃなかったんだが、
私もちょうど先日、離婚したばかりで
前半はこういうの理想的だなぁと感動してたんだけど、
後半は山くんにも同情してまう部分があった。
基本的には母親の穂子さんには共感しかなく、
親が自分の時間を持てることの重要性は育児中だからこそわかる。
こういう育て方こそ社会的に必要だと思うのだが、
まぁ理解してもらえないだろうなぁ。
