このレビューはネタバレを含みます
超おもしろかった。
キャピタルの内政、アメリアとの主張の食い違い、トワサンガの脅威辺りまでしっかり説明してくれて、TV版のとっつきにくさが完全に解消されてる。そのおかげでベルリとアイーダが心情的にも立場的にもすごく微妙な立ち位置の中で葛藤をくり返す姿に自然にフォーカスして観れた。
ベルリの複雑な心境にしっかり共感できるので、TV版でサイコパスとか言われてた行動にもかなり説得力があって、純粋に応援したくなった。決定的な失敗を重ねてしまうけど、それでも前を向いて進んでいく主人公なんだよね。元気のGは始まりのジーですよ。
この辺のベルリの失敗と葛藤を通して、『∀』で徹頭徹尾描かれた「道具は扱う人次第」という人間讃歌を否定するところからスタートしている点に富野監督のギラギラした動機をすごく感じる。5章まで楽しみだ。