さすがロアルド・ダールと言わんばかりのダークファンタジー。幼少期に観てたらトラウマになっていたであろうアンハサウェイの怪演ぶりがとても良い。展開が意外だけど、その人にとってそれが幸せなら、そのまま幸せに生きる方がずっと良いよなと考えたりなどした。『チャーリーとチョコレート工場』にバイオレットという女の子が出てくるけど、彼女が紫になってしまったことを母親は嘆いていたのに本人はケロッとしていて、むしろそうなったことを喜んで受け入れているのを観て当時もちょっと考えたことがあった。ロアルドダールってそういうとこあるな。あなたが不幸に見えても本人にとってはそれが幸せだと思っていることもあるし、その逆もある。つまりそれが「価値観の違い」なんだと。そういうことを気付かされる。思えばチャーリーとチョコレート工場もそういうお話だった。
