ポルりん

ペイル・ブルー・ドットのポルりんのレビュー・感想・評価

3.4
2人のゲイカップルが織りなす、すれ違いドラマ。

なんというか、上品なアンジャッシュのすれ違いネタを見ているよう。


すれ違いを題材にした作品をいくつも鑑賞してきたが、物語の都合上、無理やりすれ違いを引き起こしている場合が多く、鑑賞していて違和感を感じることが多々見受けられた。

しかし、本作に限ってそれはない。

本作は、すれ違い要素の完成度が非常に高く、何一つ違和感を感じず、自然にすれ違いを描いており、かなり説得力がある。

話も興味深く、初めからラストまでずっと画面にくぎ付けにさせられた。


比較的完成度の高い作品だと思うのだが、唯一不満に思う点があるとすれば、ゲイの必要性に関してだろうか・・・。

本作は、ゲイカップルを中心に物語が進んでいるが、ゲイカップルが持つ特有の悩みなどは特に描かれていない。

別に男女のカップルでも話は普通に成立するのだ。

なんでゲイカップルにしたんだろうか??


もしかして、「ゲイカップルだろうが、男女のカップルだろうが、付き合ってんだったら性別なんて関係ない!!!」と伝えたいのかもしれないが・・・。

個人的には、ゲイカップルが持つ特有の悩みなども描いた方が、より一層、物語にアクセントがついて盛り上がったと思うんだけどな・・・。
ポルりん

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