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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ーのtheocatsのレビュー・感想・評価

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)
1.3
明確な主題が浮き上がってこないもどかしさ

死刑執行のミスにより死ねなかった元死刑囚:笑福亭鶴瓶が入院している精神病院における人間模様を描いた精神病者群像劇(今的には統合失調者と呼ぶのかな?)ということみたい。

そこに新たに入院してきたヒロイン小松菜奈を巡るある暴力的な男がしでかした事件が、元死刑囚の逆鱗を呼び覚まし取り返しのつかない惨劇へと発展。

事態は死刑執行にも生き残った元死刑囚の新しい殺人事件法廷劇へとなだれこんだ。。。。。


というなかなかに入り組んだ構成。そこに加えて綾野剛をはじめとする他の入院患者たちのストーリーも織り交ぜているのでなおさら主要テーマが見えにくいという印象が色濃くなる。

結局はこの映画だけでは思い付きエピソードの羅列という感じにとどまり、申し訳程度のお涙頂戴演出もどこか中途半端なため全然喉元にこみ上げる物もなく、総じて「何だったんだろうこの映画は??・・」という疑問と徒労感しか残らなかった。
072107
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