タイへ女遊び旅行に行った妻子持ちの男がちょっかいをかけた女の子に呪いをかけられる話。

タイから帰ってくるとインポになるし娘が何かに憑依されてヤバいので霊能ババアに相談。すると娘の頭を釘で刺して殺せと言われそのままに釘を刺して娘を殺害し逮捕。
訳がわからん刑事さんは真相を知るためタイへと向かいそこで呪いを確信。寺院に解呪をお願いする。
坊主vs黒魔術師のお祓いバトルでは坊主がWIN。タイの女の子と黒魔術師は逆恨みから今度は刑事を狙って呪いをかけるのでした。

そこからはもう黒魔術のバーゲンセール。

屍油降(死んだ妊婦のエキスと大量のミルワームで呪う)
棺材降(なんかよくわからんやつ)
蠕虫降(とりあえずミルワームがドバドバ体から出てくる)
檸檬降(蛇の心臓の血と鶏の生き血に浸した針を鶏の臓物に刺してそれを抜いてまた檸檬に刺して道路に埋めそれを人が踏む度に心臓が痛む呪い。)
裂頭降(呪いをかけた頭骸骨を殴ると頭が痛むシンプルな呪い)
養鬼仔(悪魔の子供が何かする)
飛降(包丁が単純に飛んでくる)
勒頸降(ミルワームを目一杯食らって人形の首を絞めると首が締まる)
死降(キモい人形に針を刺すと苦しむ呪いの藁人形的なやつ)

絶え間ない呪術のオンパレードで超楽しい。

最後の最後で『魔 デビルズオーメン』の空港バトルシーンが始まり、デビルズオーメンの前日譚だったことに気付きまして感動。なんて最高なシリーズなんでごさいましょ。カイ・チーホン最高や。

タイで遊んだ女の子に呪われて、巻き込まれた警察官も呪われて、でも最後は坊主が黒魔術に勝つ話。ほとんど黒魔術のPV。親切に術の名前をテロップで教えてくれる！
最後、なんか見たことあるシーンやなーと思ったら、これデビルズオーメンの前作らしい。
デビルズオーメンほどぶっ飛んではないけど、真面目に黒魔術やってて面白かった。

• #顔夕*HK

輸入盤Blu-rayで鑑賞
『魔』の前日譚にあたる作品

幼い娘を殺害した罪で絞首刑を宣告された父親
実際、彼が殺害しており証拠も十分
しかし彼は「呪術のせいで殺すことになった」と主張する
この件を担当していた刑事"ボビー"はその言葉が気にかかり、また彼がタイで貰ったペンダントが怪現象を起こすことを確認したこともあって、その父親が呪いをかけられたとされるタイへ向かう……

呪術をかけられる感じの話と聞いてたから「それでこのランタイム持つのかな」なんて思ってたけどめっちゃ面白かった！
前半は、かけられた呪いに関する話が中心で結構真面目なトーンの呪術サスペンス的
もちろん妊婦の屍体から油とったりミルワームを呪術に使ったりとカイチホ映画らしい見所もある
特に僧侶と呪術師のバトルは凄まじい！
気迫がすごくて、本当に戦ってるみたい
さすがに僧侶による解呪がメインなので奇行はそこまで……と思いきや、胎児と臓物を血に漬けたみたいなキモすぎスープを呪術師ががぶ飲みしたりして爆笑

その後は呪術師がボビーに呪いをかけたりするターンが続き、その呪術密度は異常
夥しい量のミルワーム吐いたり、蛇の肝を取り出したり鶏掻っ捌いたり……あとミルワームどか食いもしてたな
とにかく、いろんな意味で凄まじい見所が盛りだくさんだし奇行だけでも面白すぎる
『蠕虫降』みたいな呪術の名前がデーンと表示されるのが個人的にツボで、ジャンプのバトル漫画みたいな演出なのに効果がエグすぎて笑う
奇行だけど凄惨ではない『檸檬降』なんかも仕掛けるまでがシュールで笑えるし、それでいて呪術の効果は本当に嫌な能力だし、呪術も手を変え品を変えで楽しい
フットワーク軽すぎる呪術師の時点で面白いんだけど、呪術の仕込みとかにシュールな楽しさがあって何となく「好きな悪役」みたいになる

ちなみに呪術かけられるだけというわけではなくて、呪術師が関与してるであろう別件を追う中で呪いによる危機が……みたいなものもあって面白かった！
ラストも最高だったし大満足！
さすがに『魔』よりは大人しめな気がするけど、よく考えたらあれがぶっ飛びすぎなだけな気もする
カイチホ映画、もっと国内盤だしていいのに🥹
『蠱』『萬人斬』あたりだけでもソフト化しませんか？🥺