1963.9.15 アラバマ州バーミンガム
KKK 白人至上主義団体の無差別な黒人を狙ったテロ事件

14歳のキャロル・ロバートソン アディ・メイ・コリンズ シンシア・ウェズリー 3人と11歳のキャロル・デニース・マクネアが犠牲に

教会の階段下に19本の爆弾を仕掛けた犯人が捕まるまで事件の真相と真実をスパイク・リーがしっかりと纏めてました

マーティン・ルーサー・キング牧師が遺族に宛てた手紙は事件で受けた不条理を分かち合う内容だった
その遺族たちが当時の教会の様子とその苦しみと向き合わなくてはならない それと同時に自分を支えてくれている人達にも向き合うことなんだと語っていた表情には時間をかけて乗り越えて来ている とても静かな怒りと深い悲しみがにじむ様子が見れた
辛い記憶として持ち続けながらも それだけではない今を生きる力を見出すための言葉にも聞こえてくる

一連のテロ犯罪ではなくアメリカの根深い人種差別の構造的暴力が露呈した象徴のよう
「4 Little Girls」はスパイク・リーが丹念に内容と構成を考えられたドキュメンタリーでありながらも亡くなった少女たち一人ひとりの命の重さをただの犠牲者としてではなくアメリカの歴史そのものに重ねられていた

【幻の映画】有名映画人たち10人の作品をランキング形式で紹介
https://narcos.hatenablog.com/entry/maboroshi-movie-ranking

Youtube
1963年アラバマ州バーミンガムで起きた白人至上主義者による黒人教会爆破
日曜学校に来ていて犠牲になった4 Little Girlsに捧げるスパイク・リーのドキュメンタリー
Youtubeに上がっているのは1人でも多くの人に観て欲しいというメッセージなのだろう

亡くなった少女達の両親、姉、叔母さん、友達への事件から34年後のインタビュー
話している途中涙がこみ上げて言葉につまる家族達
34年の月日でも癒しきれない悲しみ
観ていて胸が詰まった

KKKの服装に身を包んだ白人の子供達
親による子供への白人至上主義刷り込みにゾッとする
捕まっても全く悪びれず笑みさえ浮かべる犯人　
史上最も卑劣な人種差別犯罪ではないだろうか