このレビューはネタバレを含みます
司馬遼太郎原作らしい
残念ながら原作は読んでいない。
元々観たいと思っていたわけではなく、流れで観ることになった映画だったけど、予想よりは面白かった。
歴史の教科書や、漫画(ピースメーカー鐡)、ゲーム(薄桜鬼)の知識しか新撰組はなかったのでかなり偏った、しかもはるか昔の記憶なので曖昧なことしか覚えてない。
(しかもピースメーカーも薄桜鬼もかなり序盤で辞めてしまったのでもはや知識として残ってないし、薄桜鬼とか登場人物と時代くらいで歴史的には多分クソ。)
太刀周りは迫力が凄かった。
池田屋がやはり一番のメインシーンだと思う。
かなり激しく、緊張感が凄かった。
しかしまあ、なんだ、新撰組をきちんと覚えてないからどの藩がどんな関係でどこに属しているかたまにわからなくて話がついていけないところがあった。
あと、池田屋での長州藩の決起会は訛りが強すぎて何喋ってるかわからないことがあった。
たぶん、ちゃんとコアなファンが観ればわかるんだろうけど。
あとは全体的に、土方歳三の物語だから仕方ないのかもしれないけど、「ザ、男の生き方」って感じのね。悪くはないけどどうしても入り込めはしなかった。
武士道とは!みたいな生き方を貫いた土方歳三はカッコいいけど、現代では好かれないだろうなぁとか、新撰組分裂の危機とか、かつての仲間が裏切って仲間だった人間を切らないといけないとか、葛藤はなかったんだろうか?そこも武士道なんだろうか?
沖田総司はあんなに儚い素直な風な人間なの?とか、芹沢鴨はあんなに傍若無人で酒と女にそんなに狂ってたの?とか。
沖田総司の「芹沢さんは私の知る限りで一番の善人かもしれない」ってセリフに(そうなの?!この傍若無人ぶりで?!)となった。
ちゃんと新撰組の歴史を深く読み取っていればわかるのかな?
たしかに、裏表はなさそうだけど…。
俳優陣はさすがのキャストだなぁと思った。
豪華、豪華すぎて個性が死ぬということもない。
あ、ウーマンラッシュアワーの村本の役がちょっぴり可愛いと思ったけ。さすがの早口。