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窮鼠はチーズの夢を見るのKHのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
2.0
スコアの1.8は成田凌の演技に、残りは照明等の演出にって感じ。

原作ファンなので厳しくなりがちなのは自覚しているけれど、原作のあらすじ(にも満たない何か)を映像化しただけで、とても映画化とは思えなかった。原作がいかにディテールを大切に見せているか、改めて思い知らされた。
たとえば力を入れたであろう性描写も、あのふたりにとって性行為は受け攻めの違いも含めて意味を持つけれど、その意味を説明しきれていない。エロくすればいいってもんじゃねえんだよ、と怒りながら見ました。

この映画を作った人たち、原作を読んでない人があの映画をいきなり観て、ちゃんと原作が描こうとしたものを受け取れる、そういう作りになっていると本当に思ってます?あるいは、原作とは違うメッセージを、と思って作ったなら、いったい何を伝えたかったんですか?
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