カスクサ

フォードvsフェラーリのカスクサのネタバレレビュー・内容・結末

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

単純にタイトル通りフォードがフェラーリを倒す話だろうなぁと思いながら見ても十分面白い作品。2人の関係や各々の状況は多くは語られず、序盤は専門用語などで何言ってるのか分からなくもあるけどシンプルな話に家族や会社組織、しょうもないことを言ってくる上層部などなど絡んできて面白かった。

主軸2人の関係性もラストに言われた通りだし、夫婦関係も美しかった。車を運転しながら嘘をつくな、正直になれと切に訴える姿はスピード的にも狂気的だけどとても共感できるポイント。あんなことがあれば誰だって親を心配するよねというシーンも印象的。

とにかくレースは危険と隣り合わせなのでハラハラはしっぱなしだった。同じコースを周回するだけでも、さすがに24時間ともなるとどうしてもドラマが生まれるものなんだなと痛感。ただ走ってるだけでもボリューム満点。だから人々は駅伝やマラソンを見るのかもしれない。

ゴールシーンのあたりは予想とはまったく別角度の問題と策略と結末だったなと思う。脚本だとこんなふうには書かないんじゃないだろうか?まさに事実は小説よりも奇なり…共感できないとかそういう事でもなく「自分で決めたの」というセリフで肯定的に捉えられていたりしてとても不思議だった。実際はどんな気分だったのだろう。

終わり方もあっけなかったけど、いつかこうなるとは思っていたような。やりたいことが明確にある人生はやっぱり素晴らしい。
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