Fumi

フォードvsフェラーリのFumiのネタバレレビュー・内容・結末

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

おじさんの貫禄が出てきたマット・デイモンと、激痩せも肥満メイクもしてないクリスチャンベイルのバディもの。

タイトルには、フェラーリvs とあるけど、タイトルで引き合いに出されるほど、フェラーリは登場しない。
どちらかというと、売上至上・拝金主義vs車・カーレースの美学🏎というような、フォード内部の対立がメイン。
ただ、フォードの車のダメな点を指摘して、あとは運転するだけで、ドラマが薄く感じられてしまったような。売上やイメージアップが悪で、職人気質が正義みたいなのも、少し安直。マーケティング側にも正義があってよいはずで。
「プロジェクトX」みたいにエンジニア達が困難を乗り越えて、フェラーリに負けないマシンを作っていくトライアンドエラーが描かれたりしてれば、まだフェラーリに勝ったときの感慨もひとしおだったかもしれないなぁ。フェラーリvs感もあったかも。

あと、後半の構成も、国内レースはもっと先にもってきたほうが良かったような。ル・マン本番からエンディングまでの展開がそれぞれぶつ切りで、適当な印象を受けた。

音響効果はばっちり。臨場感はある。
少ししか登場しないけど、フェラーリ車の性能とデザインを両立させてる感じとフェラーリ幹部一派が着ているスーツが洒落てて、車とスーツはさすがイタリア、と思った。

アカデミーの作品賞ノミネートとしては、もう少し頑張ってもらいたかったところ。
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