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ナショナル・シアター・ライヴ 2019 リア王のparaのレビュー・感想・評価

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NTLアンコール上映

イアン・マッケランのリア王。
当時79歳で80歳のリア王を3時間強演じる。
その体力、気力にもだが、迫力と高い演技力に脱帽。
年齢というリアリティに加えて、狂気にリアリティがあるイアンのリア王。

途中、雨のシーンではずぶ濡れになるため、観ているこちらが心配になってしまう。。。

シェイクスピアの時代から、いやその前から今に至るまで、人間の本質が何一つ変わっていないことに気付かされる。
だから今もシェイクスピア戯曲が愛され上演されているのだと。

人が持つ醜い一面を強調する悲劇。
謀略で人を陥れ権力を手に入れんとする人。
甘言で媚びへつらい掌を返す人。
表面的なおべっかを真に受けて
本質を見失う人。
嫉妬に狂う人。
大切なものを失うまで明き盲な人。
欲深い人。

この演出。長女、次女の厭らしさもなかなか。

今回はイアン・マッケランが観客の顔が見える小さな劇場を希望して収容人数300名の小さな劇場とのことですが、内装がとても素敵で、英国では演劇が文化として根付いているのだなぁと改めて感じた。
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