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DUNE/デューン 砂の惑星のIdeonのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.0
銀河を支配する皇帝は、力をつける諸侯に脅威を感じ、その中でも強力なハルコンネン家とアトレイデス家を争わせようと、長年デューンを支配していたハルコンネン家を退け、アトレイデス家に統治させる。デューンでしか手に入らない麻薬メランジで莫大な富を築いていたハルコンネン家は収まりがつかない。アトレイデス家の侍医ユエを脅し、手引きさせて奇襲をかけるのだった。父親を喪い、デューンを彷徨うことになったポールは、砂漠の民フレーメンを味方に付け、帝国へ反撃を開始する…というお話。
何が何だかよくわからなかったリンチ版と違って、初めてストーリーがすんなり頭に入ってきた。その代わり、この作品は2部作の前編という扱いだ。テンポの良いエンタメ作品ではないが、非常に分かりやすく、まるで歴史大作のように格調高く映画化されている。ビジュアル的にもIMAXの大画面に全く引けを取らない見事な仕事である。文句の付けようがないのだが、インパクトの面では、ブラックとゴールドを多用した悪趣味なリンチ版がやや優る。ハンス・ジマーの音楽も上出来なのだが、TOTOのキャッチーなテーマ曲も忘れられない。
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