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DUNE/デューン 砂の惑星のFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

@IMAXレーザー

カット毎の空間設計が隅々まで行き届いているのでそれを追いかけているだけでお腹一杯。手の表情、ピン送りも面白い。「メッセージ」「ブレードランナー2049」的な時系列の前後するカット割り、存在の揺らぎといった共通項も感じられ監督の集大成作だと感じた。同時に彼はリドリー・スコットの正統な後継者だと改めて思った。映画の体験を重視するという意味ではクリストファー・ノーラン要素も感じさせ、現代の巨匠といった感じ。
ただ幾つか齟齬を感じたのも事実。一番はアクションの撮り方。人物の躍動感を殺すような正面からの画やカット割りによる動きの裁断、スローモーションの多用とうーんという感じ。肉弾戦において手元や傷口を撮りきれないのは気になった。母子で飛行機で逃げていき、砂に飲まれるシーンのコクピットの内側と外側を行き来する画面はかなり退屈だった。重すぎるIMAXカメラが足を引っ張っているのではと考えてしまった。
あと「ドアを完全にロックした」なんていう台詞いるかな?ポールの様子ORロックする瞬間のアップでサッと済むような。バッサリ切って欲しかった。
全裸のパパの股間を机の縁で隠しているショットは笑った。そのあとの顔のアップ含め最早プレイ に見えてきた。
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