三樹夫

DUNE/デューン 砂の惑星の三樹夫のレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.7
『ナウシカ』や『ラピュタ』の元ネタがある原作の映画化。part oneと出る通り、DUNEの前編で話が動き始めたといったのがこの映画。おっ!これはと身を乗り出すのと、なんか盛り上がらんなというのが2時間半続く。話は香料という覚醒剤みたいなやつの産地をめぐっての、主人公一家のアトレイデス家と、『地獄の黙示録』の時のマーロン・ブランドみたいなおやじが率いるハルコンネン家の争いに砂漠の民がちょっと絡み、サンドワームも出るよといった感じ。

映像は凄い&金がかかってるのが随所に感じられる。要塞都市みたいな街並みとか、サンドワームに追いかけられるのとか、羽ばたき機とか。
何これ…と時折混乱をきたす変なものがあって、ママがまさかのヒロインポジション。ずっと主人公と行動を共にしていて完全にヒロインだったが私は一向にかまわない。パパもパパで最期の姿勢がオナニーしてテクノブレイクしたみたいだった。
香料めぐっての二家の争いに裏で皇帝がなんか企んでるんだろとか、スパイ放って襲撃しかけたりとか、ハルコンネン男爵が絵にかいたような悪役とか、部分部分で抜き出せばエンタメ要素高いんだけど、何故か眉間にしわ寄せて観る感じになる。そんな神妙世界の中でハルコンネン男爵はコメディリリーフというか、毒息くらって天井へばり付いてたり、墨汁油みたいな風呂に入ったりと、出てくるとなんか明るい気持ちになる。
三樹夫

三樹夫