田中宗一郎

DUNE/デューン 砂の惑星の田中宗一郎のレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
2.8
死ぬほど綺麗な絵がまるでスクリーンセーバーみたいに大した必然もないままひたすらずっーと同じようなテンポで繋がってて、「あれ? 俺、映画観に来てたんじゃなかったっけ?」と、考えちゃいけない疑問が脳裏をよぎった瞬間に限って、大して意味の感じられないクローズアップ(その度に中島貞夫や加藤泰の映画を観に行きたくなることしきり)がいきなり俯瞰のショットに切り替わり(常にワンパターン)そこに耳障りで大袈裟な劇伴(全編マジ最悪)が鳴り響き、その度に殺意を感じることで目が覚める、という繰り返しを楽しめる2時間35分。撮影や美術には死ぬほど金と手間がかかっていて、原作に対する理解と愛情にも満ちていて、「ここんとこストレス溜まってるし、プラネタリウムでも行って、うとうとしながらリラックスしたいなー」という気分の時のレジャーとしては紛れもなく優れているとは思うものの、ヴィルヌーヴの撮る映画ってホントわかんない。

と、公開時に書いたまま投稿していなかった模様です😅。ヴィルヌーヴ映画の中だと、『Arrival/メッセージ』と『静かなる叫び』はかなり好きです。

2024年3月2日記
田中宗一郎

田中宗一郎