Zuma

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのZumaのレビュー・感想・評価

3.5
どんでん返し











以下
ラストシーン以外のネタバレを多く含みます。














冒頭、パパスのシーンがやたら少ないことと、ジャミとゴンズのあっけなさを除いて魔界の門に天空の剣を、投げ入れるまではすごく良かった。

なんと言ってもバトルシーンがすごい✨スピード感と大迫力の呪文や魔物達の攻撃の数々は、とても心踊り興奮した。ゲームの中の世界でしか見ていなかった登場人物や呪文、魔物の数々。それらが一気にリアルになって本当に素晴らしい映像体験だった。

ストーリーに関してもかなり忠実で、原作のサブタイトルである「天空の花嫁」の、花嫁問題に関してはとても納得のいくストーリーだった。あれ以上の選択の仕方があるだろうか。☺️

また、各キャラクターの個性が緻密に表現されていて、ゲームの中の存在でしかなかった登場人物がこうしてCGとなってまた、声もついて具現化されたことによってより一層、感情移入がしやすくなり人間関係の面においてもとても楽しく鑑賞できた。

特に、ゲマ。このキャラクターのビジュアルが本当に素晴らしいものだった。吉田鋼太郎さんの声も非常に良くあっていて、これぞヴィラン。これこそがゲマだ。というような不気味さや、極悪非道を、孕みつつも忠実なキャラクターだった。

素晴らしい👏





ここまでが、良かったと思えた点。


しかし、今作はそう単純には終わらなかった。

終盤20分か、15分ほどの事だ。

映画制作側の意図として最後のあのシーンで、伝えようとしていたことは分からなくはない。

今ある現状の現実の自分。そして、自らが勇者であるドラクエの中の世界。

旅をし、仲間と出会い成長し勇者の使命を果たす。
これをしている間は、仮想現実の中にいる。
しかし、ゲームとはそういうものなのである。

ゲームをすることで得られる達成感や、苦悩そして考える力。また、現実の世界でもそのゲームを通じて友達もできる。
しかし、世界保健機関によりこの間ゲーム依存性は、病気であると認定された。

物事には限度や均衡、程度などがあってもちろん過度な行為はなんでも危険なことである。
決して、筆者はゲーム否定派ではないがし過ぎということには反対である。

これは、最後のシーンから読み取れた一例だが、果たしてこの映画にその要素が必要であったのか。


最後のシーンに一区切り着いたあとまた、ストーリーの結末部分に戻るのだが直前の出来事の衝撃が強すぎて正直全く話が入ってこなかった。

最後に話がめちゃくちゃにされたことが非常に残念。
さらに言いたいことがもうひとつ。
あのシーンを入れるのであればもっと良い手法があったと思う。観客を混乱させることが目的なのか?とさえ思わせる演出は非常に期待外れで幻滅してしまった。



追伸
薬草の件
ゲームでは序盤からとても使えるアイテムのひとつ“やくそう”。
これの謎がひとつ解けた。
使用方法である。
決して、刻み、すり潰して傷口に塗り込むわけでもなく、煎じてお茶のようにして飲むわけでもなくなんの手を加えることなくただただ、口に放り込むだけだったのだ。
これは、非常に驚いた。😆
Zuma

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