このレビューはネタバレを含みます
ゲーム名作ドラゴンクエストの映画化。ドラゴンクエストは9と11のみプレイ済み。否定派の意見が多数を占めていて、オチも分かっていたのだが、見てみた。結論、そんなに悪くない。
映像美やモンスターを倒す爽快感は見ていてよく出来ており、有名なあのBGMやバギマ、メラゾーマ、などの呪文が観れるのはワクワクした。終盤のバギクロスやギガスラッシュらしき稲妻の無双など、熱い展開もあり。それだけでプラスポイント。
声優はほぼ俳優だらけである中、思ったほど違和感はない(フローラの素人感など、全くないわけではない)。実際かなり長いストーリーを省いているため、唐突な展開が目立つ為、感情移入は難しい。その分、テンポ良く展開は進んでいく。細かいことは気にはしてはいけない映画だ。
クライマックスのシナリオは色んな意見があるようだが、過去にないオチという意味ではある意味前例がない作品になった。ゲームをするな、というメッセージ性ではなく、ゲームの中にだって確かに思い出や大切な仲間がいるということを伝えたいのだろう。これはこれでよいのだが、夢や希望が詰め込まれたドラゴンクエストを使ってこの展開をしたのが間違いだったのだろう。普通の映画なら、どんでん返しとして評価されただろうに。